新城市の北にたたずむ鞍掛山(882.6m)。
南山麓に広がる”四谷の千枚田”が「日本の棚田百選」にも数えられる景勝地として知られることの多い山岳で、古き良き日本を感じられる里山として親しまれている奥三河でも人気のハイキングスポットとして知られています。
(📷 画像は南山麓の連谷地区から見上げる四谷の千枚田と鞍掛山)
設楽町と新城市の境界に位置する鞍掛山は、設楽町と新城市の双方から登山ルートが整備されているようですが、南側の新城市方面からアプローチする場合は県道32号線の仏坂トンネル西出口の登山道入口(仏坂トンネル登山口)から仏坂峠を経由するコースと、四谷の千枚田の上方にある展望台から”かしやげ峠”を経由するコースの2つのルートが一般に多く歩かれているようです。
仏坂トンネルと四谷の千枚田まで直接アクセスする路線バスは運行されていませんので登山口までのアクセスにはマイカーやレンタカーを利用するのが一般的となりますが、仏坂トンネルの西出口から西に7km(千枚田の展望台※かしやげ峠の登り口からは西に5km)の滝上やその少し手前の旧連谷小学校(平成28年3月閉校)までは路線バスも乗り入れていますので、そこから2時間程度の車道歩きを厭わないというのであれば公共交通機関を利用したハイキングも不可能ではありません。
そこで今回は、鞍掛山の新城市側の登り口となる四谷の千枚田(の上手にある”かしやげ峠”の登り口)と仏坂トンネル登山口に路線バスを利用してアクセスする方法をご紹介することにいたしましょう。
なお、今回は名古屋駅発着のアクセス方法となりますので、福岡市内から名古屋までのアクセス方法についてはこちらのページを参考にしてください。
▶ 福岡から名古屋にアクセスする方法(ジェットスター航空を使う)
ちなみに、鞍掛山に北側の塩津登山口方面から登る場合はこちらのページを参考にしてください。
▶ 鞍掛山・びわくぼ峠の塩津登山口にバスでアクセスする方法
登山口データ | |
アクセス難易度 | 😭😭😭 |
山岳名 | 鞍掛山、仏坂峠、かしやげ峠 |
登山口名 | 仏坂トンネル登山口、四谷の千枚田、連谷(れんごう)小学校跡 |
最寄りバス停 | 四谷千枚田口、滝上バス停(豊鉄バス:田口新城線) |
最寄り駅 | 本長篠駅(JR飯田線) |
鞍掛山の登山口 四谷の千枚田と仏坂トンネルにアクセスする方法
~ 本長篠駅から路線バスに乗り、滝上(または四谷千枚田口)バス停から歩く ~
STEP1
(名古屋駅から本長篠駅まで)
名鉄線を利用する場合
名鉄名古屋駅から名鉄本線(豊橋行き)に乗車し、国府駅で名鉄豊川線(豊川稲荷方面行き)に乗り継いで、豊川稲荷駅(JR豊川駅)でJR飯田線(天竜峡方面行き)に乗り換えて、本長篠駅で下車する。
※ 運賃は1,610円(名古屋~豊川稲荷1,110円、豊川~本長篠500円)。
JR線を利用する場合
名古屋駅からJR東海道本線(豊橋行き)に乗車し、豊橋駅でJR飯田線(天竜峡行き)に乗り換えて、本長篠駅で下車する。
※ 運賃は1,940円。
STEP2
(本長篠駅から滝上または四谷千枚田口まで)
本長篠駅前バス停から豊鉄バスの運行する「田口」または「四谷千枚田口」行き路線バス(田口新城線)に乗車し、滝上または四谷千枚田口で降車する。
※ 滝上までの運賃は610円、四谷千枚田口までは660円。
📷 本長篠駅前バス停(https://goo.gl/maps/okRqTfEMy7H2)。
※バス停は駅前ではなく本長篠駅前の車道を北に100mほど歩いたところにありますのでご注意ください。
📷 滝上バス停(https://goo.gl/maps/T1cEQfLKTP82)。
📷 四谷千枚田口バス停(https://goo.gl/maps/u2gxbkHPMbm)。
※平成28年3月で閉校した連谷小学校の入口前にあります。
※一部の便は四谷千枚田口まで乗り入れていますので、四谷千枚田口行きに乗車できる場合は終点の四谷千枚田口で降車してください。
⌚ 路線バスの時刻表はこちらのページに掲載したものを参考にしてください。
▶ 丸山の登山口 つぐ高原グリーンパークにバスでアクセスする方法
STEP3
(滝上バス停から四谷の千枚田および仏坂トンネルまで)
滝上バス停(または四谷千枚田口バス停)から四谷の千枚田の上手側の登山口または鞍掛山の仏坂トンネル登山口まで歩く。
(1)県道32号線の「四谷千枚田の展望台」の分岐地点までの道順
(A) 四谷千枚田口バス停(連谷小学校跡)から歩く場合
四谷千枚田口バス停(旧連谷小学校跡)でバスを降車した場合は、連谷小学校前の車道を北に歩いてください。
四谷千枚田口バス停(連谷小学校)から1kmほど歩いたら分岐がありますので左に進みましょう。
300mほど坂を上っていくと三叉路がありますので左折してください。
更に600mほど坂を上っていくと右カーブになっている辻がありますので、道なりに右方向に進んでください。
100mほど歩くと県道32号線(滝上バス停から仏坂トンネルに向かう車道)に出合いますので右折して仏坂トンネル方面に歩きましょう。
県道を1kmほど仏坂トンネル方面に歩くと千枚田の展望台への分岐がありますので、四谷の千枚田展望台からかしやげ峠に登る場合はここで左の車道に入ってください。
仏坂トンネルに行く場合はそのまま県道を直進します。
四谷千枚田口バス停から県道32号線の「四谷千枚田の展望台(かしやげ峠の登り口)」の分岐地点までの道順はこんな感じです。
(B) 滝上バス停から歩く場合
滝上バス停から歩く場合は、滝上バス停でバスを降車した後、バス停前の交差点を右に曲がり県道32号線をひたすら仏坂トンネル方面に道なりに歩いてください。
滝上バス停から5kmほど歩いたら、前述した四谷千枚田の展望台(かしやげ峠の登り口)と仏坂トンネルの分岐地点に到着です。
四谷の千枚田展望台からかしやげ峠に登る場合はここを左に、仏坂トンネルに行く場合はそのまま県道を直進してください。
滝上バス停から県道32号線の「四谷千枚田の展望台(かしやげ峠の登り口)」の分岐地点までの道順はこんな感じです(※グーグルマップの仕様で徒歩でのルート表示ができないため車での所要時間を表示させています)。
(2)前述した県道32号線の「四谷千枚田の展望台」分岐点から登山口までの道順
ア) 四谷の千枚田の上方にある展望台から”かしやげ峠”に登る場合
四谷の千枚田展望台横から”かしやげ峠”に登る場合は、前述した県道32号線の四谷千枚田の展望台(かしやげ峠の登り口)の分岐地点を左に入ります。
坂道の車道を道なりにまっすぐ上がっていき、四谷の千枚田の展望台の少し先で最奥の民家に突き当たったらその民家の玄関前から左に下って”かしやげ峠”への登山道に入ってください。
前述した県道32号線の「四谷の千枚田展望台」への分岐地点から四谷千枚田の展望台の少し先の最奥の民家前の”かしやげ峠の登り口”までの道順はこんな感じです。
イ)仏坂トンネル登山口から入山する場合
仏坂トンネルから仏坂峠に登る場合は、前述した県道32号線の分岐地点をそのまま直進してください。
分岐地点から県道32号線を1.5kmほど歩いたら、仏坂トンネルの手前の車道右側に登山口が見えますので…
ここから登山道に入り、仏坂峠および鞍掛山を目指してください。
前述した県道32号線の分岐地点から仏坂トンネル登山口までの道順はこんな感じです。
ワンポイントアドバイス
四谷の千枚田展望台について
四谷千枚田の展望台横の最奥の民家のすぐ手前から左の坂を下ると四谷の千枚田展望台があります。
トイレと3台分ほどの駐車場があります(※駐車場は展望台利用者のためのものなので登山者の利用は避けるべきでしょう)。
水道があるので水もここで採れます。
ちなみに、展望台からの千枚田の眺望はこんな感じです。
参考サイト
名古屋鉄道(名鉄)
https://top.meitetsu.co.jp/