広島の北で島根県との県境に横たわる雲月山(911.2m)。
なだらかな草原が特徴的な山岳で、その展望の良いハイキングコースと登山道の歩きやすさから子供からお年寄りまで気軽に楽しめるお手軽トレッキングスポットとして親しまれている秀峰です。
雲月山の登山コースは東中腹を縦断する県道114号線の雲月峠とその少し南に位置する展望台下駐車場から延びるトレイルを周回コースで登るのが一般的なようです。
(📷 画像は雲月峠にある雲月山登山口)
公共交通機関の整備が十分でない地域にある山岳のため登山口までのアクセスはマイカーやレンタカーを利用するのが一般的ですが、登山口から10kmほど南の亀山の交差点(国道186号線と県道114号線・県道307号線が交差する地点)までは北広島町の町内バスも運行されていますので公共交通機関を利用したハイキングも不可能ではありません。
(※ただし、このページでご紹介する北広島町の町内バスを利用する方法は路線バスとの乗り継ぎが当日中にできないためバスの乗継地での前泊および後泊が必須となります。)
そこで今回は、雲月山の登山口となる雲月峠と展望台下駐車場に北広島町の町内バスを利用してアクセスする方法をご紹介することにいたしましょう。
なお、今回は広島駅発着のアクセス方法となりますので、福岡市内から広島までのアクセス方法についてはこちらのページを参考にしてください。
▶ 福岡から広島・福山にアクセスする方法(JR・高速バス)
登山口データ | |
アクセス難易度 | 😭😭😭😭😭😭 |
山岳名 | 雲月山(うづきやま) |
登山口名 | 雲月山登山口(雲月峠)、展望台下駐車場 |
最寄りバス停 | 上荒神原バス停(北広島町町内バス:八幡線) |
最寄り駅 | – |
大潰山の登山口に北広島町の町内バスでアクセスする方法
~ 八幡原(八幡橋)で北広島町の町内バスに乗り換える ~
STEP1
(広島駅から八幡原まで)
広島駅(新幹線口)バスのりばまたは広島バスセンターから石見交通の運行する「益田駅」行き連絡バス(新広益線)に乗車し、八幡原で降車する。
※運賃は2,100円。
📷 広島駅新幹線口バス停(https://goo.gl/maps/66ETmBgj6xt)。
📷 広島バスセンター(https://goo.gl/maps/fiZvJLdVEBfdfNdv8)。
📷 八幡原バス停(https://goo.gl/maps/qPtmP9NbaFU2)。
⏰ 連絡バスの時刻表はこちらのページに掲載したものを参考にしてください。
▶ 臥龍山の登山口 聖湖キャンプ場入口と千町原にアクセスする方法
STEP2
(八幡橋から上荒神原まで)
八幡橋バス停から北広島町の運行する「芸北小学校」行き町内バス(八幡線)に乗車し、上荒神原で下車する。
※この路線は1日1便、平日のみの運行となっていますのでご注意ください。
※運賃は300円。
📷 八幡橋バス停(https://goo.gl/maps/qPtmP9NbaFU2)。
※町内バスの八幡橋バス停はSTEP1で前述した八幡原バス停と同じ場所にあります。
📷 上荒神原バス停(https://goo.gl/maps/6xnQqypmaGK2)。
⏰ 町内バスの時刻表はこちらのページに掲載したものを参考にしてください。
STEP3
(上荒神原バス停から大潰山登山口または傍示峠まで)
上荒神原バス停から展望台下駐車場または雲月峠の雲月山登山口まで歩く。
展望台下駐車場から登る場合
上荒神原でバスを降車したら、バス停のすぐ北側にある交差点を右折し、県道114号線を旭方面に進んでください。
県道114号線を4kmほど道なりに進んだら、車道の右手に”牛鉄(うしがね)”の石碑がありますので、その石碑前のT字路を左折しましょう。
(※ちなみに牛鉄については後述の蛇足で説明しています)
牛鉄前のT字路を左折したらすぐ先に十字路があるので右に進み…
その先で道なりに90度右カーブした後の分岐を左に進み、道なりに進んでいくと…
県道113号線に出合いますので、左折して県道113号線を北に進んでください。
県道をひたすら道なりに進むと分岐(土橋の三叉路)がありますが、ここは左に進みましょう。
後は道なりにまっすぐ坂を上っていくだけです。
道なりに坂を上がって行くと、車道の左手に展望台下駐車場が見えますので、展望台下駐車場から登り始める場合はここから雲月山の登山コースに入ってください(※トイレもあります)。
上荒神原バス停から展望台下駐車場までの道順はこんな感じです。
雲月峠の雲月山登山口から登る場合
展望台下駐車場から10分ほど坂を上っていくと、雲月峠の雲月山登山口に到着です。
(※雲月峠にもトイレがあります。屋根のある東屋もあります。)
展望台下駐車場から雲月峠の雲月山登山口までの道順はこんな感じです。
ワンポイントアドバイス
登山口での水の採取について
雲月峠の雲月山登山口では一応水も採れます。
聖湖キャンプ場で前泊(または後泊)する場合
上記でご紹介したバスの乗継方法では町内バスへの乗り継ぎが当日中にできないことから八幡原バス停(八幡橋バス停)周辺での前泊(および後泊)が必須となります。
八幡原バス停(八幡橋バス停)の周辺の宿泊施設としてはバス停から国道191号線を東に2kmほど下ったところに聖湖キャンプ場(無料)がありますので、上記の乗継方法でアクセスする場合は八幡原バス停でバスを降車した後、聖湖キャンプ場まで徒歩で移動して一泊するのが適当かと思われます。
(※画像は聖湖キャンプ場)
聖湖キャンプ場で前泊する場合は、翌早朝に八幡橋バス停まで徒歩で戻って町内バスに乗車し、上荒神原バス停を起点に登山した後、下山後に再度上荒神原バス停まで戻って町内バスに乗車し、八幡原バス停で降車して聖湖キャンプ場などで宿泊してから広島行きのバスに乗るということになろうかと思います。
なお、聖湖キャンプ場へのアクセス方法については臥龍山の登山口へのアクセス方法をレポートしたこちらのページを参考にしてください。
▶ 臥龍山の登山口 聖湖キャンプ場入口と千町原にアクセスする方法
蛇足
牛鉄(うしがね)とは?
牛鉄(うしがね)とは、砂鉄から鉄塊を作り出す際の鑪吹(たたらふき)の際に、砂鉄を溶かす炉の隙間から流れ出た溶鉄が炉底の土と混ざり合い冷えて固まった状態のものを言うそうです。
この周辺ではかつて砂金が多く採れたため鑪(たたら)が盛んだったようで、当時は再利用が不可能と考えられ放置されていた牛鉄がここで出土されたようです。
参考サイト
JRおでかけネット
https://www.jr-odekake.net/