熊野古道・小辺路の難所として知られる伯母子峠(1396.5m)。
奈良県の野迫側村と十津川村の境界上にたたずむ伯母子岳(1344m)の山頂直下にある要衝です。
熊野古道・小辺路のには1000mを超える3つの難所がありますが、そのうちの一つがこの伯母子峠で(あとの2つは三浦峠と果無峠)、北の大股と南の三田谷(五百瀬)のちょうど中間にあたります。
伯母子峠に北側から登る場合は野迫川村の大股が、南から登る場合は十津川村の三田谷(五百瀬)が登山口となりますが、大股へは野迫川村の村営バスが、三田谷へは十津川村の村営バスがそれぞれ運行されていますので公共交通機関を利用したアクセスも不可能ではありません。
(📷 画像は三田谷の伯母子峠登山口から見る熊野古道小辺路の登山道)
そこで今回は、この伯母子峠への2つの登り口のうち、南側の三田谷(五百瀬)の登山口に十津川村の村営バスを利用してアクセスする方法をご紹介することにいたしましょう。
なお、今回は大阪・梅田発着のアクセス方法となりますので、福岡市内から梅田までのアクセス方法についてはこちらのページを参考にしてください。
▶ 福岡市内から大阪(梅田・新大阪)にアクセスする方法
登山口データ | |
アクセス難易度 | 😭😭😭😭😭 |
山岳名 | 伯母子峠(熊野古道・小辺路)、伯母子岳 |
登山口名 | 三田谷、五百瀬 |
最寄バス停 | 三田谷バス停(十津川村村営バス – 神納川線) |
最寄駅 | – |
伯母子峠(小辺路)の登山口 三田谷・五百瀬にアクセスする方法
~ 滝川口で村営バスに乗り換える ~
STEP1
(梅田から五条駅まで)
大阪駅からJR環状線(京橋方面)に乗車し、鶴橋駅で近鉄大阪線に乗り換え、大和高田駅(高田駅)でJR和歌山線に乗り換えて、五条駅で下車する。
※ 運賃の合計は1,190円(鶴橋までの運賃は180円、大和高田まで500円、五条まで510円)。
※他にも新今宮駅で南海高野線に乗り換えたあと橋下駅でJR和歌山線に乗り換えたり、新今宮駅でJR大和路線に乗り継いで王寺駅でからさらにJR和歌山線に乗り継ぐ方法などもあります。
STEP2
(五条駅から川津まで)
五條駅バス停(南口・南方面のりば)から奈良交通の運行する「十津川」または「新宮駅」行き路線バスに乗車し、川津で降車する。
※ 運賃は1,950円。
📷 五條駅(南口)バス停(https://goo.gl/maps/JcdSf)。
※十津川・新宮駅行き路線バスは、駅南口の南方面のりばから乗車してください。
📷 川津バス停(https://goo.gl/maps/b52N4)。
⌚ 路線バスの時刻表は熊野本宮大社へのアクセス方法をレポートしたこちらのページに掲載しています。
STEP3
(川津から三田谷まで)
川津バス停から十津川村の運行する村営バスの「杉清」行き(国道線)に乗車し、三田谷で降車する。
※ 運賃は500円。
📷 川津バス停(https://goo.gl/maps/s4GitdNVzQR2)。
※十津川村村営バスの川津バス停は、奈良交通の川津バス停のすぐ北側の交差点を左に入ったところにあります。
(※村営バスの川津バス停の横にトイレがあります)
📷 三田谷バス停(https://goo.gl/maps/I1Z2n)。
⌚ 村営バスの時刻表を作りましたので参考にしてください(※三浦峠の登山口の最寄バス停となる”三浦口バス停”の発着時刻も併記しています)。
川津~三田谷 村営バス時刻表(※2022年版) | |||
– | ◇ | ◆ | ◇ |
川津 | 12:27 | 16:12 | 16:59 |
三浦口 | 12:46 | 16:31 | 17:18 |
三田谷 | 12:48 | 16:33 | 17:20 |
◇:平日の運行 ◆:土日祝のみ運行 | |||
⚠ 時刻表は十津川村で最新のものを確認してください。 |
⌚ 帰りの時刻表はこちらです。
三田谷~川津 村営バス時刻表(※2022年版) | |||
– | ☆ | ★ | ◇ |
三田谷 | 07:29 | 07:29 | 12:57 |
三浦口 | 07:31 | 07:31 | 12:59 |
川津 | 07:50 | 07:50 | 13:18 |
☆:平日および土曜に運行 ★:日祝に運行 ◇:平日に運行 | |||
⚠ 時刻表は十津川村で最新のものを確認してください。 |
STEP4
(三田谷バス停から伯母子峠の登山口まで)
三田谷バス停から伯母子峠(伯母子岳※熊野古道・小辺路)の登山口まで歩く。
三田谷で村営バスを降車したら、バス停前の車道をバスの進行方向に(西に)進んでください。
橋を渡ったすぐ右側にある登山口から伯母子峠(伯母子岳※熊野古道・小辺路)を目指してください。
三田谷バス停から伯母子岳の登山口までの道順はこんな感じです。
ワンポイントアドバイス
トイレについて
トイレは三田谷バス停の20mほど東側にあります。
蛇足
五百瀬の腰抜田について
三田谷の伯母子峠登山口から、三浦口の三浦峠登山口に行く途中には”腰抜田”と呼ばれる南北朝時代の大塔宮護良親王ゆかりの史跡があります。
残念ながら、”腰抜田”は明治の水害によって埋没したようですが、小辺路(熊野古道)の行程上にありますので、しばし足を休めて中世の情景を思い浮かべてみるのも良いのではないでしょうか?
参考サイト
JRおでかけネット
https://www.jr-odekake.net/
近畿日本鉄道
https://www.kintetsu.co.jp/