登山中に雨に降られてしまうと、いくらゴアテックス等の撥水加工が施されたものであっても登山靴や靴下はびっちょんこに濡れてしまうものです。
そんなときの対処法として代表的なのが「ペットボトル速乾法」です。
用意するものは500ml程度のペットボトルと沸かしたお湯だけ。
ペットボトルは熱で変形してしまうものもありますので、厚手のものを用意してください。
最近のペットボトルは薄手のものがほとんどですが、稀に厚手のものもありますので厚手のものを見つけたときは捨てずに取っておくとよいでしょう。
(※ちなみに画像のペットボトルはダイドーさんの「miu」です)
ペットボトル速乾法
やり方は簡単。
沸騰したお湯の入ったペットボトルを濡れた靴下に突っ込むだけです。
10分もすれば湯気が立ち上がり、表面に水滴が浮いてくるようになります。
靴の場合も同様です。
もっとも、靴下の場合はゴムが付いているので突っ込むだけでペットボトルに密着しますが、靴の場合はそうはいきません。
中の暖気が外に逃げると乾燥効果が低下してしまいますので、靴内部の暖気が逃げないようにペットボトルを極力奥まで突っ込んで足首の部分の紐を絞るように結んでください。
なお、中敷きはあらかじめ外しておきテントの中にでも干しておきましょう(中敷きも乾かしたい場合はお湯を入れたペットボトルに輪ゴムで挟むようにくっつけておくとすぐ乾きます。)
早く乾燥させたい場合は新聞紙などでこまめに水分を吸い取らせるのも効果的です。
1時間ほど放置しておくとぬるくなって効果が低下するので、1時間程度したらお湯を沸かしなおした方が良いでしょう。
気温や湿度にもよりますが、3回程度沸かし直して3時間ほど放置しておけば湿り気を感じないぐらいには乾くと思います。
(※写真だと分かり難いですが、3時間で2回沸かしなおした状態がこれ。付け根の部分に少し湿り気がありますが、他の部分はほぼ乾いています)
最近はサーモスやハイドレーションだけを持ち歩く人も多いようですが、これ以外にもお湯を入れてタオルや靴下で巻いて寝袋に突っ込んで湯たんぽ代わりに使用することもできますので、1本だけでも厚手のペットボトルを持っておくと意外に重宝するかもしれません。
おわり