対馬の山中にひっそりと佇む金田城(かなたのき・城山(金田城跡・276m))。
白村江の敗北から唐・新羅連合軍の侵攻に備える目的で築かれた古代の山城跡です。
防人達が遠く故郷を想いながら護った国境の要塞(跡)は、明治期に再び国防上の理由で整備され、城山砲台(堡塁)として終戦の日まで日本を守り続けました。
( 画像は金田城跡の中腹に残る東南角石塁)
山頂まで延びる旧軍道は、現在では古の息吹を感じさせるトレッキングコースとして多くのハイキング愛好家に親しまれています。
金田城跡の登山ルートは、下対馬の北西、箕形地区の城戸登山口を起点とするコースが一般的に利用されており、公共交通機関を利用してアクセスする場合は箕形地区の集落まで路線バスを利用することが可能です。
そこで今回は、城山(金田城跡)の登山口、城戸登山口に路線バスを利用してアクセスする方法をご紹介することにいたしましょう
なお、対馬へのアクセス方法についてはこちらのページを参考にしてください。
▶ 対馬・厳原にアクセスする方法(博多港から高速船に乗る場合)
▶ 対馬・厳原にアクセスする方法(博多港からフェリーに乗る場合)
▶ 対馬・比田勝にアクセスする方法(博多港からフェリーに乗る)
登山口データ | |
アクセス難易度 | 😥 😥 😥 |
山岳名 | 城山(金田城跡)、城山砲台跡 |
登山口名 | 城山登山口(城戸登山口) |
最寄バス停 | 箕形バス停(対馬交通・尾崎線) |
最寄駅 | – |
金田城跡の城山(箕形)登山口にバスでアクセスする方法
~ 厳原から路線バスに乗車し、鶏知宮前で乗り継ぐ ~
STEP1
(厳原地区から鶏知宮前まで)
厳原地区から対馬交通の「対馬やまねこ空港(鶏知宮前経由)」「赤島」「鶏知宮前」または「犬吠」行き路線バスに乗車し、鶏知宮前で降車する。
※対馬やまねこ空港行きの「バイパス経由」は鶏知宮前で停車しませんのでご注意ください。
厳原からの運賃は570円(桟橋または東の浜から乗車の場合は600円)。
厳原バス停(http://goo.gl/maps/Ggo2W)。
桟橋バス停(http://goo.gl/maps/L5tzR)。
東の浜バス停(http://goo.gl/maps/qLJ0J)。
鶏知宮前バス停(http://goo.gl/maps/FUpx2)。
STEP2
(鶏知宮前から箕形まで)
鶏知宮前バス停から対馬バスの尾崎行き(尾崎線)路線バスに乗車し、箕形で降車する。
運賃は480円。
鶏知宮前バス停(http://goo.gl/maps/FUpx2)。
箕形バス停(http://goo.gl/maps/YmGmB)。
厳原から箕形までの乗換時刻表を作りましたので参考にしてください。
厳原~鶏知宮前~箕形バス乗換時刻表(※H25.4.8~9.30まで) (※厳原~鶏知宮前間は一部抜粋) | |||||
– | 発着時刻・(行先) | ||||
東の浜発 | – | 07:13 | 07:53 (空港) | 15:28 (赤島) | 16:23 (犬吠) |
桟橋発 | – | 07:13 | – | – | 16:23 |
厳原発 | – | 07:10 (犬吠) | 07:55 | 15:30 | 16:20 |
鶏知宮前着 | – | 07:34 | 08:14 | 15:49 | 16:44 |
![]() ![]() | |||||
鶏知宮前発 | 07:10▲ (尾崎) | 08:40▲ (尾崎) | 16:20 (尾崎) | 17:25▲ (尾崎) | |
箕形着 | 07:23▲ | 08:53▲ | 16:33 | 17:38▲ | |
空港:対馬やまねこ空港 | |||||
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帰りの便の時刻表はこちら。
(※厳原行きのバスについては「鶏知」でも乗車可能なため鶏知バス停(http://goo.gl/maps/xrEMr)の時刻も記載しました。「鶏知」から乗車する場合は「鶏知宮前」から「鶏知」バス停まで徒歩で移動してください)
箕形~鶏知宮前・鶏知~厳原バス乗換時刻表(※H25.4.8~9.30まで) (※厳原方面行きは一部の便のみ抜粋) | |||||
– | 発着時刻・(行先) | ||||
箕形発 | 07:27▲ (鶏知宮前) | 08:12▲ (鶏知宮前) | 09:42▲ (鶏知宮前) | 17:22 (鶏知宮前) | |
鶏知宮前着 | 07:40▲ | 08:25▲ | 09:55▲ | 17:35 | |
![]() ![]() | |||||
鶏知宮前発 | 07:45 (厳原病院) | 08:42 (厳原病院) | 10:25 (厳原病院) | – | 19:45 (厳原) |
鶏知発 | – | – | 18:35 (厳原) | – | |
厳原着 | 08:04 | 09:01 | 10:44 | 18:52 | 20:04 |
桟橋着 | – | – | – | – | – |
東の浜着 | 08:07 | 09:03 | 10:46 | 18:54 | 20:06 |
▲:土日祝および長期休校日(7/20~8/31)の期間運休 ▲:土日祝および長期休校日(7/20~8/31)の期間のみ運行 | |||||
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STEP3
(箕形バス停から金田城の登山口まで)
箕形バス停から金田城の登山口(城戸登山口)まで歩く。
箕方でバスを降車したら、バスの進行方向とは逆方向に歩いてください。
※箕形バス停から尾崎方面ではなく鶏知方面に歩いてください。
ここが金田城(跡)の正面入口とされていた「城戸」です。
城戸から林道に入り車道を海岸の方に下っていくと城山登山口に到着。
5台程度の駐車スペースもあります。登山口にトイレや水場はありません。
道順はこんな感じです(GoogleMap)の都合上、バス停から城戸までの道順)。
ワンポイントアドバイス
対馬交通のバス割引乗車券について
対馬での観光に対馬交通の路線バスを利用する場合は、「バス1日乗り放題乗車券」が割安です。
土日祝限定の1日乗車券となりますが、大人1,000円(小学生以下500円)で対馬交通の路線バスが1日乗り放題となります。
一の城戸、二の城戸、三の城戸について
金田城跡には一の城戸、二の城戸、三の城戸の3つの城壁跡があります。
その中でも一の城戸が一番きれいかなと思います。
大吉戸神社について
一の城戸からさほど遠くないので時間があれば寄ってみてください。
蛇足
城山砲台について
城山砲台についてはこちらの記事をごらんください。
・城山砲台・城山付属堡塁の登山口 城山登山口にアクセスする方法
対馬トレッキングの必須アイテム「対馬トレッキングガイドブック」・「対馬砲台あるき放題」・「対馬まる分かり!ガイドブック」
対馬での登山やトレッキングに役立つのが対馬観光物産協会発行の「対馬トレッキングガイドブック」。
登山口までの道順や登山コースの地図だけでなく、登山道でみられる草花などを豊富な写真入りで紹介している優れもののガイドブックなのです。薄くて軽い、しかも丈夫で破れにくい!
山中に埋もれた砲台跡を探索する砲台トレッキングには「対馬砲台歩き放題」は必携アイテム。こちらも砲台跡までの旧軍道や砲台跡、トレッキングの注意点が写真入りでまとめられている優れものです。
登山スポットや砲台跡も含めた対馬全体の観光名所の位置を確認するには「対馬まる分かり!ガイドブック」は手放せません。大きな全島マップに宿泊施設やタクシー会社などの電話番号も記載されているので、車、バイク、バス、徒歩、いずれの旅行者も重宝すること間違いなしです。
3つとも対馬観光物産協会に電話すると無料で送ってくれます。対馬観光物産協会のサイトからもダウンロードできます。
参考サイト
対馬観光物産協会WEBサイト 国境の島 対馬へ
http://www.tsushima-net.org/
※トップページ>島内アクセス>路線バス・貸切バスのページで対馬交通㈱の路線バス時刻表(PDF)がダウンロードできます。