日本百名山にも指定される雲取山(2017.1m)は、都内から距離的に近いことから日本で最も登る人が多い(かもしれない…)山岳として知られています。
雲取山は隣接する山岳と多くの登山道で結ばれているため登山ルートも豊富。
そのうち、雲取山への直登ルートとしては、「南」側からアプローチする場合は「小袖乗越から登るルート」または「三条の湯から登るルート」が、「東」側からアプローチする場合は「富田新道入口から登るルート」が、「北」側からアプローチする場合は「三峯神社から登るルート」が主に利用されているようです。
なお、雲取山の「西」側からアプローチする場合は、山梨県の瑞牆山荘方面から大弛峠、甲武信岳等を5日前後で縦走する奥秩父主脈縦走路(奥秩父縦走コース)を利用する人が多いようです。
雲取山の主な登山ルート | |
南からアプローチする場合 | 小袖乗越から登るルート |
三条の湯から登るルート | |
東からアプローチする場合 | 富田新道入口から登るルート |
北からアプローチする場合 | 三峯神社から登るルート |
西からアプローチする場合 | 瑞牆山荘から縦走するルート |
登山口までのアクセスについては、小袖乗越については登山者用駐車場が整備されているため自家用車でアクセスする人もいるようですが、三峯神社までの県道278号線が時間帯によって大渋滞すること、また富田新道入口に通じている林道日原線と三条の湯に通じている林道後山線が一般車両通行止めになっていることもあり、電車とバスを乗り継いでアクセスする人が多いようです。
そこでこのページでは、これら雲取山の4つの登山コースの登山口まで電車とバスを乗り継いでアクセスする方法をまとめてご紹介してみることにいたします。
雲取山に小袖乗越からアクセスする場合
(1)鴨沢バス停からアクセスする場合
雲取山に「小袖乗越」から登る場合は、奥多摩駅まで電車で移動し、奥多摩駅前のバス停から西東京バスの「丹波」「鴨沢西」または「留浦」方面行き路線バスに乗車して「鴨沢」バス停で降車するのが一般的です。
運賃は、新宿からJRだけを使う場合は奥多摩駅まで1,080円、一部区間で京王線を利用する場合は1,000円、一部区間で西武線を利用する場合は990円。奥多摩駅から鴨沢までのバス運賃は630円です。
鴨沢バス停から登山口となる小袖乗越までは、舗装された車道を少し登った後、いったん登山道に入ってトイレのある駐車場まで歩き、さらに10分ほど林道を歩くことになり、鴨沢バス停から30分程度で小袖乗越の登山口までアクセスできると思います。
なお、小袖乗越から登る場合のアクセス方法や時刻表などについてより詳しく確認したい方はこちらのページを参考にしてください。
(2)所畑バス停からアクセスする場合
なお、上記の(1)でご紹介した鴨沢バス停から雲取山の登山口となる小袖乗越までのルートは一部登山道を歩きますので、天候や崩落の影響で歩けなくなる可能性もないとは言えません。
そのような場合は、鴨沢バス停の少し先にある所畑バス停でバスを降車すれば小袖乗越まで全て車道歩きでアクセスすることが可能です。
ちなみに、車でアクセスする場合も所畑バス停から車道を上がれば小袖乗越までアクセスすることが可能です(※鴨沢から小袖乗越までの林道もありますが崩落で通れなくなることが多いので所畑からのルートを利用する方が安全だと思います)。
なお、所畑からアクセスする場合のバスの乗り継ぎ方法や時刻表などについてはこちらのページで詳しく解説しています。
雲取山に三条の湯からアクセスする場合
雲取山に「三条の湯」から登る場合も、奥多摩駅まで電車で移動し、奥多摩駅前のバス停から西東京バスに乗車するところまでは前述した小袖乗越から登る場合と同じです。
ただし、三条の湯から登る場合は最寄りバス停が「お祭」バス停となりますので奥多摩駅前バス停から西東京バスの「丹沢」方面行き路線バスに乗車して「お祭」バス停で降車する必要があります(※「鴨沢西」や「留浦」行きのバスは「お祭」で停車しないので注意してください)。
運賃は、新宿からJRだけを使う場合は奥多摩駅まで1,080円、一部区間で京王線を利用する場合は1,000円、一部区間で西武線を利用する場合は990円。奥多摩駅からお祭までのバス運賃は760円です。
お祭バス停から三条の湯までは林道を歩きますが距離が10㎞ほどありますので3時間前後は予定しておいた方がよいでしょう。
なお、三条の湯から雲取山山頂までの標準コースタイムは約4時間です。
奥多摩駅から三条の湯までのバスの乗り継ぎ方法や時刻表などについてはこちらのページで詳しく解説していますので参考にしてください。
▶ 雲取山・飛竜山の登山口 お祭(三条の湯)にアクセスする方法
雲取山に富田新道入口からアクセスする場合
雲取山に「富田新道入口」から登る場合も、奥多摩駅まで電車で移動し、奥多摩駅前のバス停から西東京バスに乗車するところまでは前述した”小袖乗越”または”三条の湯”から登る場合と同じですが、乗車するバスは「東日原」または「鍾乳洞」行きとなります。
奥多摩駅前バス停から「東日原」行きのバスに乗車した場合は終点の「東日原」バス停で、「鍾乳洞」行きのバスに乗車した場合は終点の「鍾乳洞」バス停で降車してください。
運賃は、新宿からJRだけを使う場合は奥多摩駅まで1,080円、一部区間で京王線を利用する場合は1,000円、一部区間で西武線を利用する場合は990円。奥多摩駅から東日原までのバス運賃は460円、鍾乳洞までは500円です。
バス停から富田新道入口までは林道日原を通るため車道歩きとなりますが、東日原バス停で降車した場合は8kmほど、鍾乳洞バス停で降車した場合は7kmほど距離がありますので、それなりの準備(例えば登山靴以外のスニーカーを準備しておくなど)をしておいた方がよいかもしれません。
なお、富田新道入口の最寄りバス停となる東日原と鍾乳洞までのバスの乗り継ぎ方法や時刻表などについてはこちらのページで詳しく解説しています。
▶ 雲取山の登山口 富田新道入口と東日原にバスでアクセスする方法
雲取山に三峯神社からアクセスする場合
雲取山に「三峯神社」から登る場合は、西武新宿駅から西武線の新所沢方面行きに乗車し、所沢、飯能駅で乗り継いで西武秩父駅で降車します。
西武秩父駅で西武線を下車したら、駅前のバス停から西武観光バスの「三峯神社」行き路線バスに乗車し、終点の「三峯神社」で降車してください。
運賃は、新宿から西武秩父駅までが780円、西武秩父駅から三峯神社までのバス料金が930円となります。
三峯神社バス停から雲取山の登山口となる三峯神社までは少し歩きますが、周辺は一般観光地化されており家族連れも多いので迷うことはないでしょう。
なお、新宿から西武秩父駅を経由して三峯神社バス停まで電車とバスを乗り継ぐ場合の乗換方法や時刻表などについてはこちらのページで詳しく解説しています。
▶ 雲取山・三峰山の登山口 三峯神社にバスでアクセスする方法
雲取山に瑞牆山荘から縦走してアクセスする場合
先ほども述べたように、雲取山に西側のコースからアプローチする場合は、瑞牆山荘から大弛峠、甲武信岳と縦走する長距離縦走コース「奥秩父主脈縦走路(奥秩父縦走コース)」を歩くのが一般的です。
登山口となる瑞牆山荘へは、韮崎駅から山梨峡北交通の運行する「みずがき山荘」行き路線バスで乗り換えなしでアクセスすることが可能です。
韮崎駅から瑞牆山荘までの運賃は2,060円になります。
なお、瑞牆山荘までのアクセス方法の詳細はこちらのページを参考にしてください。
その他の登山コースで雲取山にアクセスする場合
雲取山の登山コースとしては以上の4か所の登山口から登るのが一般的ですが、先ほども述べたように雲取山は周辺の登山ルートと複数の箇所で交差していますので、上記の登山ルートに登り飽きた場合は他の登山コースを攻めてみてもよいでしょう。
その場合の登山口までのアクセス方法については他のページでもご紹介していますので、サイトマップのページから適宜探して参考にしていただければ幸いです。